Q1 簡単な自己紹介をお願いします。——請簡單的自我介紹。
[JP]
フリーランスのグラフィックデザイナーです。
8年半ほど在籍したキギ(現:キギと創造)から独立し、1年と少しが経ちました。
母校である東京造形大学の非常勤講師もしています。
美味しいものを食べることが好きです。
[CH]
我是自由接案的平面設計師。
在 KIGI(現改名為「KIGIと創造」)工作了大約 8 年半後獨立,如今已過了 1 年多。
目前也在母校東京造形大學擔任兼任講師。
喜歡吃美味的東西。
大坪メイ Instagram
Q2 ⾃分はどんなデザイナーだと思いますか?——你認為自己是一位什麼樣的設計師?
[JP]
表現者というよりは、相手の求めているものを、対話を重ねる中で見つけ出すタイプ、という方がしっくりきます。
[CH]
與其說是「表現者」,或許更像是「透過不斷對話,逐步找出對方所追求的」那種類型。這樣的說法比較貼近我的感覺。
Q3 今回の提供作品の中から、⼀つまたは複数を選び、創作中の思いや考えを教えてください。——請從這次提交的作品之中選擇一件或數件,和我們分享創作時的想法。
[JP]
1枚めの画像は、アニエスベーがMade in ピエール・エルメのチョコレートをバレンタイン仕様のオリジナルパッケージにて販売したときの箱です。
アニエスベーが日本上陸 40周年を迎えたタイミングだったことや、「日本の素晴らしいものを発信する」というMade in ピエール・エルメのブランドコンセプトに沿い、どこか“和”を感じる要素を加えたいと思い、デザイナーのアニエス・トゥルブレが大好きな花であるバラを、ちぎり絵で描きました。
パッケージのデザインというものは、私自身、購入の決め手にもなるポイントで、お気に入りの箱や缶はコレクションしてるので、手元にとっておきたくなる箱になれば良いなという想いも込めました。
2~5枚目の画像は、書店 BUNKITSU TOKYOのサインやツールです。
VIをはじめとし、ショッパーやブックカバーなどの店頭ツール、ラウンジで使用するカップやトレー、空間のサインなどのデザインを担当しました。
開いた本で「B」を、閉じた本を積み重ねて「T」を表現したシンボルマークは、展開していく中で「B」と「T」をそれぞれ単体で使ったり、栞を垂らしてみたりと、遊び心を加え、この書店のキャッチコピーである“心が躍る、自由で、楽しい本屋”らしい表現を目指しました。
ロゴタイプにも、閉じた本のシルエットが隠されています。
6~8枚目の画像は、紙の専門商社である竹尾のショールーム、青山見本帖にて展示をした自主制作です。
場所の特性から、紙そのものをテーマにしたいと考え、“紙は木からできている”という原点に立ち返ることにしました。
木製の日用品を紙で象ったら、木の佇まいになるだろうか?という素朴な疑問からはじまった試みです。
一見すると見慣れたこの木箱や籠は、よく見ると紙製で、シャープかつ軽やかな、紙ならではの表情が現れています。
タイトルにした〈かつて木だったものたち〉とは、紙そのもののことであり、紙で模されたこれらのオブジェクトのことでもあります。
幼い頃から手作業で何かを作ることが好きで、それが今の職業につながっているなと感じており、仕事においても、アナログな手法や物質感はとても大切にしています。
9枚目の画像は、編集者/文筆家の久保泉さんと一緒に活動しているブックレーベル〈bundle〉でこれまで作った書籍です。
毎回自由にテーマを決め、たくさんの方々に寄稿などの協力を得ながら、マガジンのような本を作っています。
企画・編集・デザイン・販売までの一連を、二人で行っており、仕事とも自主制作とも違う、部活動のような小さな取り組みですが、細々と5年ほど続けています。
2024年末には、1993年度生まれの同い年40名のポートレート写真、共通の問いとその答えを掲載した記録集『30歳のまなざし』を刊行しました。
[CH]
圖 1 是 agnès b. 與 Made in PIERRE HERMÉ 合作推出的情人節巧克力禮盒包裝。
當時剛好是 agnès b. 登陸日本的第 40 週年,加上 Made in PIERRE HERMÉ 本身「傳遞日本的優秀事物」的品牌概念,於是我希望能加入一些帶有「和風」氣息的元素。因此,我以撕貼技法,描繪出設計師 Agnès Troublé 最喜歡的玫瑰花。
對我來說,包裝本身常常是決定是否購買的一大關鍵。我自己也收藏了許多喜歡的盒子與鐵罐,因此也希望這個包裝能成為讓人願意留在身邊的物件。
圖 2~5 是書店 BUNKITSU TOKYO 的識別與各項應用設計。
從 VI、購物袋、書衣等店內用品,到休息室使用的杯子托盤、空間裡的標示設計都由我負責。
品牌標誌以打開的書本形成「B」,合起來堆疊的書本形成「T」。在延伸應用中,藉由單獨使用「B」或「T」,或加入像是書籤垂落的細節,讓視覺更有玩心,也更貼近書店的標語「讓心雀躍、自由又有趣的書店」。
另外,logotype 裡也藏入了閉合書本的剪影。
圖 6~8 是我在竹尾紙業的展示空間「青山見本帖」中展出的個人創作。
因為展場本身的性質,我決定以紙張本身作為主題,並且回到素材的源頭:紙是由木頭製成的。
由此產生了這樣的疑問:若用紙去表現由木材製成的日用品,那它會呈現出「樹木」的姿態嗎?
乍看是熟悉的木盒或竹籃,但仔細一看其實都是紙製。紙張特有的俐落與輕盈,也在作品上呈現出來。
「曾經是樹木的事物們」這個標題,既指紙張本身,也指這些以紙模仿的木質物件。
我從小就喜歡用雙手做東西,而這個興趣得以延續到現在的工作。我也特別重視在工作案件中運用類比的手法,或保留材質本身的質感。
圖 9 是我和編輯/作家久保泉一起經營的書籍企劃品牌「bundle」一路以來製作的出版物。
我們每次會自由設定主題,邀請許多人投稿協作,製作出像雜誌般的書籍。
從企劃、編輯、設計到販售,全由我們兩個人一手包辦。這個既不像一般工作或自主創作、更像是社團活動般的小型計畫,已默默持續了 5 年。
2024年底也出版了《30歳のまなざし》(暫譯:30歳的視線)紀錄集,收錄了共 40 位同為 1993 年出生、活躍於不同領域受訪者各自的肖像,以及對於同一提問的回答。
Q4 普段、どのようにアイデアを⽣み出していますか? 発想のプロセスや⼯夫していることがあれば教えてください。——平常如何產生靈感?請告訴我們發想設計的過程,或發想時特別重視的部分。
[JP]
ぼんやりと頭の中で考えながら、徐々に言語化(テキスト化)していき、
そのあとに机に向かって具体的なアウトプットする形が多いです。
逆に、いきなり手を動かしてみて、偶然性を探りながら徐々に完成することもあります。
思いついたアイデアは、ひとまずiPhoneのメモに記します。
[CH]
大多時候會先在腦中大致思考,再逐步把想法語言化(文字化),之後才坐到桌前進行具體輸出。
有時也會先試著動動手,一邊在過程中尋找偶然性,一邊將作品完成。
任何想到的點子我都會先記在 iPhone 的備忘錄裡。
Q5 大坪さんにとっての「デザイン」を教えてください。⎯⎯ 對你而言,「設計」是什麼?
[JP]
大きな問いなので、なかなか明快な答えが見つかっていないですが、
伝えるための手段のひとつとして捉えています。
言葉で伝える人、文章で伝える、絵で伝える、態度で伝える、といったように、
たまたま自分の選んだ手段がデザインだったように思います。
[CH]
這是一個很大的問題,因此我一直沒有找到非常明確的答案,不過我把它視為「用來傳達事物的手段之一」。
就像有人用語言傳達、有人用文章、有人用繪畫或態度來傳達,而我碰巧選擇了用「設計」這種方式。
Q6 仕事上はどんな役割を担っていますか?——在工作中通常扮演什麼樣的角色?
[JP]
今はフリーランスなので、業務に関わることはほとんどひとりでやっています。
アートディレクターとして、チームやプロジェクト全体のディレクションをすることもありますが、
基本的にはひとりでの作業がメインなので、
今はグラフィックデザイナーという肩書きの方がしっくりきます。
[CH]
因為現在是自由工作者,工作相關的事多半都是我一個人完成。
雖然有時也會以藝術總監的身分,負責帶領團隊或專案的整體方向,但基本上還是以個人作業為主。
因此,「平面設計師」這個稱呼對我來說最貼切。
Q7 大坪さんにとって、仕事において最も満⾜できるのはどんな瞬間ですか?⎯⎯ 在工作中,最令你感到滿足的是什麼樣的時刻?
[JP]
完成したものを手にしたときや、印刷・加工のプロセスを体感することが好きです。
街中で、携わったものを見かけることも、ご褒美のような瞬間です。
また、クライアントやクリエイティブチームとのコミュニケーションの中で、
互いに信頼関係や、リスペクトが垣間見れる瞬間にも喜びを感じます。
[CH]
喜歡拿到完成品的瞬間,或是親身感受印刷、加工等過程的時光。
在街上偶然看到自己曾參與的作品,也是像獎勵般的時刻。
另外,在與客戶或團隊溝通的過程中,能感受到彼此的信任與尊重的瞬間,也會讓我覺得很有成就感。
Q8 仕事の時、⼀番出くわしたくないもの・出来事は何ですか?——工作時,最怕遇到什麼(人、事、物)?
[JP]
仕上がった印刷物の、誤字脱字は出くわしたくないもののひとつです。
また、意思の疎通がうまくいかない人との仕事はとても体力を使います。
[CH]
完成的印刷品上出現錯字、缺字,是我最不想遇到的情況之一。
另外,與無法順利溝通的人一起工作,也會非常消耗力氣。
Q9 もし大坪さんがデザイナーではなかったならば、どんな形でこの社会に存在していると思いますか?⎯⎯ 如果今天不是設計師,你會以什麼樣的角色存在於社會中?
[JP]
料理やお菓子作りがずっと好きなので、食に関わる仕事をしていたかもしれません。
[CH]
我一直很喜歡料理和甜點烘焙,所以或許會從事與食物相關的工作。
Q10 仕事にひと段落ついたとき、おすすめのリラックス⽅法や癒しスポットがあれば教えてください。——請告訴我們每當專案告一段落,推薦的放鬆方式或喜歡去的地方。
[JP]
思う存分眠ってのんびりしたり、少し手の込んだ料理をしてみたり、ゆっくり湯船につかったり、
日常を少しだけ丁寧に過ごすと、豊かな気持ちを取り戻せます。
ちょっとした仕事の合間では、コーヒーを淹れて甘いものを食べることでリフレッシュしています。
[CH]
好好睡一覺、悠悠哉哉地休息一下、做些稍微費工的料理,或是慢慢泡個澡。只要把日常過得比平常更細緻一點,就能重新找回內心的充實感。
如果是工作空檔的短暫休息,我會沖杯咖啡,再配點甜食,藉此讓自己切換一下心情。
Q11 仕事以外に、夢中になっている趣味などはありますか?——工作之餘,是否有特別投入的興趣?
[JP]
趣味と言えるものを見つけたいと、常々思っているのですが、なかなか見つからず...
人と話すことや、美味しいものを食べることはずっと好きです。
つい買ってしまうものは洋服や器です。
[CH]
我一直想找到能稱為「興趣」的東西,但遲遲沒找到⋯⋯
不過,與人交談、吃美味的東西,一直都是我非常喜歡的事。
另外,我常忍不住買的東西是衣服與器皿。
Q12 好みの書物と映画・ドラマを、⼀つずつ教えてください。——請推薦一本你喜歡的書籍以及一部喜愛的電影/影集。
[JP]
小説は社会人になってから、忙しいことを言い訳にあまり読まなくなってしまったのですが、
エッセイや日記本などは気軽に読めるので手に取ることが多いです。
映画はウェス・アンダーソン監督作品(特に『ロイヤル・テネンバウムズ』)、
ドラマは坂元裕二さんの脚本がどれも好きです。
他だと、少し前に『アンメット』と『海に眠るダイヤモンド』に立て続けにハマり、
杉咲花さんの素晴らしさを再確認しました。
[CH]
書籍的部分,自從出社會之後總以忙碌為藉口,變得比較少讀小說,但散文或日記類的書比較輕鬆,所以常會拿來讀。
電影的話,我喜歡 Wes Anderson 的作品(尤其是《天才一族》)。
影集則是坂元裕二編劇的作品,不論哪一部我都很喜歡。
此外,前陣子我接連迷上《Unmet-某腦外科醫的日記-》與《海中沉睡的鑽石》兩部日劇,再次感受到杉咲花的魅力。
Q13 ⽇本や海外で、お気に⼊りのショップとその理由を教えてください。——請告訴我們在日本或國外你喜愛的店家,以及喜歡的理由。
[JP]
シヅカ洋菓子店のナチュラルビスケット(全粒粉)が大好物です。
店舗が増え、銀座で買えるようになってからは、ギンザ・グラフィック・ギャラリーで展示を見た帰りに
毎回といっていいほど寄っています。
バラ売りで1枚から買えるところも嬉しいです。
[CH]
我非常喜歡「シヅカ洋菓子店」的全麥餅乾。
自從它的店面變多、在銀座也能買到後,幾乎每次去 Ginza Graphic Gallery 看展,回程都會順道去買。能夠單片購買這點也讓我很開心。
Q14 優れたデザイナーには、どんな特徴・条件が備わっていると思いますか?——你認為一位優秀的設計工作者,應該具備哪些條件?
[JP]
表現力はもちろんですが、細かなことに気付ける力が大切だなと思います。
[CH]
除了表現力外,我覺得「能注意到細節」的能力非常重要。
Q15 デザイン業界を⽬指しているデザイナーに、届けたいメッセージをお願いします。——請給準備進入設計圈工作的朋友一些職前的建議。
[JP]
華やかに見えて、かなり根気のいる仕事だなと日々実感してます。
体力勝負な場面も多いです。
それでも、こうやって続けているのは、やっぱり得られる喜びの方が大きいからだと思います。
誰もが、好きという気持ちを大切に、真っ直ぐ健やかにデザインを続けられる、
そんな社会でありたいです。
[CH]
這份工作雖然看似光鮮亮麗,但我每天都深深感受到這是一份相當需要耐心的工作。
也常常會遇到需要硬撐體力的時候。
即便如此,我之所以能一直持續下去,是因為從中獲得的喜悅始終更大。
我希望每個人都能珍惜自己「喜歡」的心情,健康而真誠地持續從事設計,並且也希望社會能成為支持這份心意的環境。
Q16 今注⽬しているデザイナー、或いはデザインコレクティブと、その理由を教えてください。——推薦一位你關注的設計師或設計團體,並告訴我們為何欣賞。
[JP]
少しジャンルは異なるかもしれませんが、出版レーベルRondadeの手がける本や空間作りから、
つい先日も、ものを見る視点にたくさんの発見をもらいました。
うまく言葉にできないのですが、実際の空間を体感したり、本をめくるという行為を通しての発見など、
リアルな体験だからこそ得られるものがあるような気がしていて、
その感覚は大事にしたいと思ってます。
[CH]
雖然類型可能有些不同,但我最近從出版品牌「Rondade」製作的書籍與空間中獲得了許多新的視角。
很難用語言完整表達,但我認為,不論是親自走進空間感受,或是翻閱書本這樣的動作,
都能帶來只有「真實體驗」才能獲得的發現,讓我想好好珍惜這樣的感受。
編者Minyu Wen
設計是工作,也是創作的一種方式。非常欣賞大坪小姐在繁忙的工作之餘,也積極展開各項自主創作。這種在工作與自主創作之間往返的狀態,讓人看見設計如何被溫柔地放進日常。
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設計之星特約編輯
Minyu Wen (wwnnmmnnuu@gmail.com)
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